ソリス エスプレッソマシン(バリスタ グラングストー)を買ってみたよ

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ソリス エスプレッソマシン(バリスタ グラングストー)を買って、数ヶ月使ってみたので簡単ではありますが諸々レビューちっくに書いていきます。

ソリス エスプレッソマシン
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ソリス エスプレッソマシンを選んだ理由

ソリス エスプレッソマシンを選んだ理由ですが、エスプレッソマシン欲しいな~と思っていた時に、Daiichi F&LさんのYouTubeにてレビューを拝見しまして。

  • 5~6万円という低価格
  • エスプレッソのクオリティが高い
  • PID コントローラー機能(水温自動調整)
  • 58mmフィルター採用
  • 立ち上がりがはやい
  • タンパーやミルクジャグなど一式が揃っている
  • 変圧器等を必要としない
  • 同等機能で他の選択肢は10万円を超えてくる

このあたりに惹かれました。

他で購入の候補に入っていたエスプレッソマシンでは、10万円弱でもPIDが付いていなくて水温が下がるまで待たなきゃいけなかったり、エスプレッソのクオリティがいまいちだったりというレビューが散見されました。

逆に事前に分かっていた弱点としては、

  • スチームは弱い、加水は多い
  • 連続で何杯も抽出するには向いていない
  • 抽出とスチームは同時に行えない

家庭用ということで共通のウィークポイントだと思いますが、やはりスチームは弱く時間がかかり、加水も多いのでミルクが水っぽくなりやすいとのこと。

そしてスチームが弱いので、業務用のように次々とラテを作るといったシチュエーションには向いていないと。

Daiichi F&Lさんの他の動画も拝見するに自社で販売している商品の販促とはいえ、デメリットはちゃんと提示するという信頼がありレビューは間違いないだろうというのと、自分のニーズとマッチしたので 購入を決断しました 。

数ヶ月間使ってみてレビュー

初期不良で一部交換になりました

ソリス エスプレッソマシン スパウト

幸先の悪い報告ですが、届いてすぐ初期不良というか部品の不備で一部交換になりました(笑)。

マシン自体は全く問題なかったのですが、ダブルのスパウトにバリが残っていて、流石に交換してもらいました。ソリスのリペアセンターに送って無事無料での交換となりました(なぜか本体ごと送ってくれとなってこれはかなり面倒でした…笑)。

ソリス エスプレッソマシン ポルタフィルターのパッキン

あとパッキン部分にもスレがあり、こちらも交換してもらいました。

付属品が優秀

ソリス エスプレッソマシン ポルタフィルター

まず付属品について。家庭用だと小さめが多い中、ポルタフィルターは58mmと業務仕様。ボトムレスはありませんが、一応社外で使えるものはあるらしいです(この辺は要検証)。

ソリス エスプレッソマシン タンパー

タンパーもずっしり重くていい感じです。はかってみると730gもありました。

ソリス エスプレッソマシン ミルクジャグ

ミルクジャグも持ちやすく&注ぎやすく、付属品は全体的に優秀です。

細部の作りの値段相応

初期不良のバリの残りなどから察するところもあるかもですが、工業製品としての細部の作りは値段相応です

ソリス エスプレッソマシン 受台

エスプレッソマシンを買おうという気概がある方には理解いただけると思うのですが、細部の精巧さや処理の丁寧さなど、機能と同程度に工業製品としてのクオリティが高いとテンションが上がるものです。

ソリスのエスプレッソマシンは、遠目からのデザインは結構良いと思うのですが、細部の処理はやはり値段相応の甘さがあります

具体的にいうと上の写真の穴の部分、指を入れると下手するとちょっと切れちゃいそうな鋭利な処理になっています。もちろんただ扱っていただけではどうともならないですが、勢いよく擦ったりしちゃうと怪我するだろうなという箇所がいくつかあります。

抽出クオリティは高い

ソリス エスプレッソマシン エスプレッソ抽出

自分はエスプレッソのプロでもなんでもないので、業務用等と比べてどうとか抽出のアプローチがどうとか、細かい評価をすることは出来ません。

ただ少なくとも飲んでいて「あ、美味しい」となるエスプレッソは抽出できていて、消費者としてお店で飲んできたエスプレッソと比べても遜色ない美味しさに感じます。

スチームミルクは同価格帯より作りにくい

はじめたてのラテアート

事前に分かっていたことですが、やはりスチームはかなり弱いです。他の家庭用の同価格帯と比べても少し弱めだと思います。

ラテアートは出来るのですが、結構コツがいり「味は二の次でいいからラテアートが作りやすいエスプレッソマシンがいい」という場合、ソリスのエスプレッソマシンは優先度が下がるかもしれません。

ソリス エスプレッソマシン スチームノズルの先端

ノズルはシンプルな1つ穴。

スチームについては↓で代替案等も記しています。

操作性は概ね良い

ソリス エスプレッソマシン 背面

実際使っていて、操作のシンプルさ、立ち上がりや抽出・スチームの切り替えのはやさ、タンク容量の多さなどなど、操作性は特にストレス不満な点がなく満足しています。

操作の流れとしては、

  1. タンクに水を入れて電源をつける
  2. しばらく待って抽出可能になったら一度湯通しして余熱
  3. エスプレッソ抽出、ポルタフィルターを外し湯通しして掃除(後回し可)
  4. スチームに切り替えてしばらく待ち、スチーム可能になったら空ぶかししてからスチーム
  5. スチームを空ぶかしして拭き取り電源オフ

こんな感じ。家庭用だとスチームに時間がかかるので、スチーム→抽出の順でする方もいらっしゃいますが、特に必要性は感じませんでした。

ソリス エスプレッソマシン 宅
タンクは結構大容量

音や振動は大きくない

騒音についてですが、音・振動ともにそれほど大きくないです。振動はほぼなく、音も抽出時にブーンという音がしますがうるさい感じではなく、気になる場合は隣の部屋側の壁を避ければ問題なさそうです。

総評:全体的に満足だがスチームは課題

ということで総評としてはこんなところ↓

第一考慮点:値段相応またはそれ以下のスチームの弱さ、快適にラテアートをしたいなら結構マイナスポイント
第二考慮点:値段相応の細部・工業製品としてのクオリティ
第三考慮点:抽出クオリティはじめその他の機能や使用感は相場以上でかなりおすすめ

デメリットから考え、第一・第二を看過出来るならかなりいい選択肢だと思います。

グラインダーはワンランク上のものを買った方がいい

同じソリスのスカラプラス 家庭用コーヒーグラインダーは明らかに力不足

Breville [ブレビル] スマート コーヒーグラインダー プロ

同じくソリスで、エスプレッソマシンとセット等で販売されているグラインダーがあるのですが、こちらは正直おすすめしません

コーン式挽き刃でちゃんとエスプレッソ用の挽き目まで挽けるので、お値段を考えると悪くないどころか優秀。なのですが、やはり粒度の微調整は出来ずあくまで「エスプレッソ用が挽けるグラインダー」であり「エスプレッソ用の調整が出来るグラインダー」とは言いづらいスペックです。

  • ソリス エスプレッソマシンはエスプレッソの抽出は良く、スチームはやや見劣りでラテアートのしやすさより味重視
  • ソリス コーヒーグラインダーはラテアート用にとりあえずエスプレッソを淹れるにはいいが、 エスプレッソの味の調整は難しい

という、チョイスにあたっての消費者側からのコンセプトがちぐはぐになってしまいます。

もちろんセットで購入してもラテアート自体は可能なので、なるべく安く済ますなら全然ありではあります(はじめは苦戦を強いられると思います)。

ですがせっかくの抽出クオリティを生かしたいのであれば、より粒度の調整が出来る、ワンランク上のグラインダーを購入するのがおすすめです。

スチームは弱いので妥協もしくは代替案が必要

前述の通り、スチームはかなり弱いです。ラテアートが描けるスチームミルクを作るのに少しコツが必要。いい感じにスチームミルクを作れるようになっても、やはり時間がかかる=加水が多いので初心者では複雑な柄は書きにくいのが難点です。

ハート等の単純な形であれば全く問題ないですし、ラテアート出来ないレベルではないので妥協可能なレベル。ただし確実に不便さはあります。

代替案1:独立のスチーマーを用意する

本体が低価格ということを逆手に取って、別で独立のスチーマーを買うというのも手です。そもそも満足にスチームするエスプレッソマシンを買おうとすると、最低でも20万くらいは覚悟しないとといったところ。

それなら例えば「WPM Milk Steamer MS-130T」なんかは6万円ほどでかなりパワフルで、家庭用として使えつつも業務用並のパワーがあるらしく、自分も気になっています。

代替案2:ナノフォーマー

もう1つは少し前から話題のナノフォーマー。少し価格が高め?で耐久性にも不安はありますが、全く加水しないので慣れれば良い選択肢になりそうです。

ナノフォーマーもナノフォーマーで難しいらしいので手間はあまり変わらないかもですが、うまくフォームミルクさえ作れればって感じですね。

ということで、ソリス エスプレッソマシンの簡単なレビューでした。なにか参考になれば幸いです。

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